スーパーゼネコンと呼ばれる大手5社のうちの一つB社が設計・施工した、首都圏に建つ築10年、
RC10階建て、約50戸の分譲マンションAで深刻な問題が発生したようです。
外目には品質のよい分譲マンションのように見えるんですが、Aマンションの管理組合に
B社からこういう申し入れがあったそうです。
『建物の施工にミスがあったため、構造的に弱い個所があることが判明した。
このまま放置しておくと、建物に不具合が生じるだけではなく、地震に耐えられない恐れがある。
弊社にミスがあったことは明らかなので、費用をすべて負担して、補修・補強工事を実施したい
と考えている。工事を認めていただけないだろうか。なお、半年程度と予想される工事の期間中には、
マンションから一時的に退去していただく必要が生じる。』と。
とんだ災難話です。しかし、B社は施工ミスを認めて全額負担すると言ってきているところは
せめてもの救いといったところだと思います。そうです、姉歯事件の時は入居者が全てを
負担しなければいけなかった。でも、分譲マンションには大きな壁があるのをご存じですか?
分譲マンションは、所有者個人が「自由」にできる専有部と、
マンション所有者全体の『合意』が必要な共用部に分かれています。
そして、居住者達の意見は、『改修工事をしてもらう』『このままでいい』『買取り要求派』の3つに
別れたそうです。今は改修工事をしてもらう方向で意見がまとまりつつあるらしいですが、
『阪神大震災』の時にも同じような事例があって改修工事は行ったけど、そこのマンションは
178戸あった住戸も170戸に減り、所有権を持ち続けた人は36戸という結果になったとか...
『合意』ってなかなか難しいですね。まとまりの難しさを痛感させられる話ですね。
政治家もまとまって、東北の復興と経済の立て直しをお願いしたいものです。
弊社 株式会社 成斗工務店 も、復興と経済を元気にするお手伝いを少しでもできるよう、
頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。